熱電対及びシース熱電対thermocouple

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Protective tubetype
electric pair
保護管形電対

保護管形電対とは

  • 熱電対素線に絶縁管を取り付け、金属保護管やセラミック製保護管などに組み込まれた一般的な熱電対です。

    この熱電対は多くの気体や液体の温度測定に使用されており、素線を直接裸のまま使用すれば外部より機械的及び化学的作用を受けて劣化が著しく、寿命が短くなるため、一般的には絶縁管および保護管に納めて使用します。

    絶縁管および保護管には、その使用場所の条件を考慮した上で最適なものを選ぶことが大切であり、測定技術の重要なポイントになります。

    ご不明な点があれば、PIONEED営業担当者にご相談下さい。

絶縁管の種類 JIS R 1042-1987

[認定範囲:-196℃~1554℃] 工業用温度計や温度計校正装置の認定校正を手軽にご利用いただけます。

材質記号 種類 使用温度範囲 備考
常用温度 最高温度
PS2 絶縁管 2種類 1,400℃ 1,500℃ JIS R1402 PS2の熱間の軟化が少なく
熱衝撃抵抗性が良好である。
PS1 絶縁管 1種類 1,500℃ 1,600℃ JIS R1402 PS1相当品の
アルミナ気密耐熱性、強度、電気絶縁に優れた特性を示す。
PS0 絶縁管 特殊 1,600℃ 1,800℃ JIS R1402 PS0相当品のアルミナ気密で
PS1より耐熱性、化学的安定性、強度、電気絶縁に優れている。

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絶縁管の標準寸法

材質記号 外径[Φ] 内径 長さ[mm] 適用線径[Φ] 備考
PS1 PS0 1.2 0.8 100 0.32,0.5,0.65

丸型一つ穴

PS1 PS0 2.0 1.0 100 0.5,0.65
PS1 - 2.5 1.5 100 0.5,0.65,1.0
PS1 - 3.0 2.0 100 1.0,1.6
PS1 - 5.0 3.0 100 2.3
PS1 - 6.0 4.0 100 3.2
PS1 PS0 3.0 0.8 100 0.32,0.5,0.65

丸型二つ穴

PS1 PS0 4.0 1.0 100 0.5,0.65
PS1 - 6.0 1.5 100 0.5,0.65,1.0
PS1 - 8.0 2.0 100 1.0,1.6
PS2 - 10×7.5 3.0 34 2.3

楕円二つ穴

PS2 - 12×7.5 4.0 10 3.2
PS2 - 12×7.5 4.0 34
PS2 - 12×7.5 4.0 100
PS2 - 6.0 1.5 100 1.0,1.6

丸型四つ穴

PS2 - 8.0 2.0 100
PS2 - 12.0 3.0 50 2.3
PS2 - 14.0 4.0 50 3.2

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先端用絶縁碍子の標準寸法

材質記号 寸法 備考
PS2 8×2×20
12×3×25
14×4×25
PS1 4.0×1.0×6
PS2
PS0 6.0×1.5×6

Sheath thermocoupleシース熱電対

シース熱電対とは

  • ステンレス鋼、耐熱鋼などの極細管(シース)内に熱電対素線を無機絶縁物(酸化マグネシウム Mgo)で強固に充填した構造のシース熱電対です。

    これをベースに、用途に応じて種々のバリエーションで構成することが出来ます。保護管形熱電対に比べ優れた特長を持っています。

シース熱電対の特長

  • 1.広範囲の測定範囲

    外形が非常に細いため、小さな被測定物にも簡単に挿入でき、しかも高温に耐えます。-200℃~+1,100℃ までの広い温度範囲に使用できます

  • 2.応答性が早い

    熱電対素線と無機絶縁物および保護管が一体構造である為、熱容量が小さく、微小な温度変化にも敏感に応答します。

  • 3.取付が容易

    曲げ加工がシース外径の2倍以上であれば窮屈な場所でも取付ができます。

  • 4.耐圧性・機械的強度

    振動の激しい個所、高温や低温、腐食性雰囲気等の悪条件下でも使用できます。
    又、約50Mpa(500Kg)の圧力に耐えます。

  • 5.シース製作可能寸法

    シース外径はΦ0.25~Φ12.75まで製作でき、長さは外径に異なりますが50㎜から450Mまで可能です。

シース熱電対素線の構成材料

記号 + 脚 − 脚
SN (N) ニッケル、クロム及び
シリコンを主とした合金
ニッケル及びシリコンを
主とした合金
SK (K) ニッケル及びクロムを
主とした合金
ニッケル及びアルミニウムを
主とした合金
SE (E) ニッケル及びクロムを
主とした合金
銅及びニッケルを
主とした合金
SJ (J) 銅及びニッケルを
主とした合金
ST (T) 銅及びニッケルを
主とした合金

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シース熱電対の測温接点の種類

記号 種類 形状 特徴
G2 接地形 熱電対素線をシースの先端部に直接溶接し、測温接点を作った形状
応答性が早く、高温高圧下の温度測定に適します。
電磁誘導障害のある場所には不適当。
U2 非接地形 熱電対素線をシースと絶縁し、測温接点を作った形状(シングル)
応答性は接地形に劣りますが、熱起電力の経時変化が少ない。
エレメントが絶縁物に覆われている為、長時間に耐えます。
U4 非接地形 熱電対素線をシースと絶縁し、測温接点を分離して作った形状(ダブル)
ダブルエレメントを一対づつ別々に測温接点を作り
調整計、記録計と任意に分離して使用できます。
R2 露出形 熱電対素線をシースから露出し、測温接点を作った形状
応答性は上記タイプより最も速く、わずかな温度変化にも追従します。
気密性・機械的強度は劣る為、腐食性雰囲気・高温高圧下は不適当。

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